私は運送会社の長女として生まれ、弟妹と共に楽しい幼少期を過ごしました。
そんな私が“生活をする”という現実と向き合うことになったのは、
結婚し、双子の母親になってからです。
夫は治療院を開業しており、人々の健康を預かる仕事をしています。
いくら協力的とはいっても、時間に限界があります。
不妊治療で40歳手前にやっと授かった大切な双子。
その育児は想像以上にハードで、
愛おしい気持ちと同じくらい、“誰か助けて!“ と悲鳴をあげたい…そんな毎日でした。
行政にも支援制度はあるはず…と思いながらも、どこに相談すればいいのかすらわからなかったのです。
みんなどうやって乗り越えているんだろう?
誰を、何を頼っているんだろう?
共働きの家庭はどうしているんだろう?
私を襲ったのは、漠然とした不安と孤独感でした。
そして公園に行くようになると見えてくる新たな問題がありました。
おむつを替える場所がないな…
ここに柵があるともっと安全に遊べるな
公園でボールを蹴っていい場所はどこだろう?
もっと子どもに寄り添った公園を整備できたらいいのに…そう考えるようになりました。
地域で子どもを育て、守る。
それができたら、街に“笑み“が溢れると思うのです。
小学校、中学校と子どもが大きくなれば、子どもの人間関係の悩みも多くなりますね。
いじめの問題もゼロにはなりません。
子どもたちのメンタルケアも必要になっていきます。
子育てが終わると今度は介護の問題。
どれも、独りで抱え込んではいけない問題です。
夫は、日本の高齢化社会に向けて、“自分の足で歩ける健康社会”をつくるため奮闘しています。
そんな夫の影響もあって、私自身も医療に携わる仕事をさせていただいていますが、
個人の力には限界がある、行政と民間が協力していかなければ問題は解決しない…と痛感する毎日です。
まだまだ行政でやれることがたくさんある!
やるべきこともたくさんある!
私は区民に一番近い存在として、行政に入ろう
誰もが安心して心穏やかに、笑顔で暮らせる街をつくりたい
そんな思いで活動をするようになりました。
皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。
澤田えみこ